暑寒メロン栽培①

雨竜町は稲作を中心とした農業が基幹産業のマチ。

特産品にも「うりゅう米」の名前でゆめぴりか・ななつぼしの2品種を出荷しています。

このうりゅう米と合わせて売り出しているのが「暑寒メロン」というメロンです。

北海道では富良野メロンや夕張メロンなどの赤肉メロンのイメージが強くあります。

この暑寒メロンは青肉メロンで、赤肉と違いさっぱりとした甘さが特徴です。

しかし、年々生産戸数が減っているのを危惧しています。

そこに2021年9月から新規就農を目指し、雨竜町へ移住した齋藤賢吾さん(32)をご紹介します。

本州から北海道へ

埼玉県桶川市出身の齋藤さん。

前職は水産庁から委託を受けた民間企業の「漁業取締船」で調理師の仕事をしていました。

2~3ヵ月くらい船上で勤務の後、1ヵ月程度の長い休みが入る

というサイクルで年間280日くらいは海の上で過ごしてたそうです。

中々、聞かない珍しい経歴をお持ちですね。

雨竜町との出会い

船上での仕事を始める前、バイクで日本一周をしていた齋藤さん。

そのときに北海道を訪れた際、雨竜町にも来たことがあり、トータル3回ほど訪れたとか。

そのときは「景色がいい場所だな」という印象をもったそうです。

・深川市や滝川市など都市部が近いという立地
・雨竜沼湿原という貴重な自然がすぐ近くになる

そんなところにも魅力を感じたそうです。

「雨竜町の特産品に、うりゅう米や暑寒メロンがある。」ということは認知していましたが

実際に暑寒メロンを食べる機会はなかったそうです。

農家へ転職する決断

バイクで旅をする間に、もっと人に自慢できるような自然や景観のあるこういう土地に暮らしたい

という夢を頭に描くようになり、この土地(北海道)で生きていくためには

どうしたらよいのか悩むようになったそうです。

そんなとき、ふと調理をする第三次産業ではなく、食材を生産する第一産業に興味を抱いた齋藤さん。

小さい頃、お母さまと家庭菜園の手伝いをして楽しかった記憶がよみがえり

自分がこの場所で一番取っ掛かりやすいものは農業なのでは?

と考えるようになったそうです。

地域おこし協力隊

いろいろ調べていく中で「地域おこし協力隊」という制度を知り

バイクで訪れたことがあった雨竜町での募集を発見。

しかも、新規就農を見据えた農業支援員という形での募集。

さらに昔から好きだったメロンの栽培従事ということで、迷うことなく応募を決断したそうです。

地域おこし協力隊とは(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html


この地域おこし協力隊という制度を使って雨竜町へ移住した齋藤さん。

地域おこし協力隊となってどのような活動をしているのかは、次回。

※年齢などは取材当時のものを記載しています。

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