施設園芸

みなさん、「花」はどういったときに買いますか?

誕生日や結婚式などのお祝い事、お盆…

近年は自宅やお店に飾るのにドライフラワーを買うという方も多くなってきたと思います。

その手に取っている花は誰がつくっているのでしょうか。

農家と聞くとどうしても野菜や果物をつくっている方を思い浮かべやすいですが

今回ご紹介するのは2020年3月に、施設園芸(花卉栽培)で新規就農した高田和樹(27)さん

担い手不足

和樹さんは道南 江差町ご出身で、中学生の時に見た「農業の担い手不足」ニュース。

そのニュースを見て、「農業はそんなにおもしろくないのか?」と疑問に思い

高校進学を考えていたときでもあったため、現在北斗市にある「大野農業高校」へ

入学して確認することに決めました。

そこで農業を授業で学んでみて、ハマってしまったことが農業の道へ進むきっかけになったそうです。

高校時代の夢は
六次産業化でシュークリーム屋

高校時代、授業の一環で小麦づくりを行っていたそうです。

ちょうどその頃「六次産業化」という言葉が出始めた時期だそうで

六次産業という言葉に惹かれ

小麦をつくっていたこと、スイーツが好きだったこともあり

自分のつくった小麦でシュークリーム屋を開きたい!と考えていたそうです。

六次産業化とは(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/nousin/inobe/6jika/index.html

施設園芸との出会い

高校を卒業して進学を決めた高田さん

進学先は深川市にある拓殖大学北海道短期大学 農学ビジネス学科 環境農学コース。

拓殖大学北海道短期大学 農学ビジネス学科 環境農学コース
https://www.takushoku-hc.ac.jp/study-program/kankyo/

ここで施設園芸と出会いました。

実際に農家をすることを考えた際に、畑作よりも

初期投資が少なく、始めやすいことも学びました。

アルバイトでいろんな農家の手伝いもしたうえで

自分に合うのは「花」だと考えるようになったそうです。

雨竜町との出会い

高田さんは大学卒業後、深川市納内にある農業法人に4年間勤めました。

そんなある時、たまたま雨竜町で離農を考えている生産者を

雨竜町の農家さんから紹介していただく機会があったそうです。

そして、その農家さんの元で「第三者継承」という形で新規就農することになりました。

第三者継承とは(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/keieikeisyo.html

夫婦二人三脚で

昨年11月に、絵美さん(28)と結婚をして

今は夫婦二人三脚で喜んでもらえるような花づくりをしています。

和樹さんは主にハウスで花切を行って

絵美さんは選花を行うよう分担しています。

今後の展望

20代で新規就農して活動する高田さんに、今後のことについて聞いてみました。

「人口が年々減っていく雨竜町。

今後、定住して一緒に雨竜町を盛り上げてくれる人を増やしていく活動をしていきたい

そのために経営規模を大きくして、今の農場を法人化して、

雨竜町で働ける人を増やすことが、定住につながると思う。」と語ってくれました。

これから新規就農などを考えている人へのメッセージもいただきました。

「施設園芸の場合、北空知という環境はJAの販売力が強いため新規就農がしやすい」

「農家は一人でやっていけないから、地域コミュニケーションを図ることが大事」

少しでも農業に興味を持った方がいましたら

雨竜町農業地域担い手育成センターへご連絡を。

※年齢などは取材当時のものを記載しています。

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